ラナイ島
オアフ島の南東にあり、マウイ島からわずか14kmの位置にある、ハワイ6島の中で一番人口の少ない島。島の東側に標高1,027mのラナイハレ山がそびえ立っています。かつてはパイナップル農園が広がり、パイナップル・アイランドと呼ばれていました。ラナイ島の中で人の手が自然に加えられたのはごくわずかで、ごつごつとした巨大な岩や石がある「ケアヒアカヴェロ(神々の庭園)」は神秘的な光景が広がっています。ビーチはプライベート感にあふれ、夜には輝く星空が広がり、自然の美しさに酔いしれることができます。このほかチャンピオンシップも開かれるゴルフコースと、世界トップクラスの高級リゾートが2件あります。
面積:364km²
大きさ:東京都の約1/6、オアフ島の約1/4
郡庁所在地:マウイ島ワイルク
1500年代までは無人島だったラナイ島には、古代ハワイアンの伝説が数多く残っています。1810年にカメハメハ大王がハワイの島々を統一してからは、ラナイ島南部のカウノルでカメハメハ大王が避暑地として利用し、釣りを楽しんでいました。現在その跡地は国定歴史建造物に指定されています。
20世紀になると、食品メーカーのドール・フード・カンパニーの創業者であるジェームス・ドールがラナイ島でパイナップル栽培を開始。世界有数の輸出用パイナップルの産地として栄え、「パイナップル・アイランド」と呼ばれるほどになりました。
現在はパイナップル生産は海外に移転しましたが、島の大部分が世界的大富豪ラリー・エリソンの私有地となって、環境保護などに注力されています。
ラナイ・シティ
1900年初頭にパイナップル産業で発展を遂げた町。プランテーション時代からそのままの形を残すプランテーションハウスが立ち並び、ドールパークを取り囲むように配された町の中心部には、地元アーティストの作品を展示するギャラリーやショップ、カフェ、マーケットなど地元民からも愛されるお店が集まっています。大きな町ではないためすべて徒歩で廻ることができ、のんびりとウィンドウショッピングを楽しめます。標高500mの高地にあるので他の地域より気温が低めで過ごしやすいのが特徴です。
フロポエ湾のシュノーケリング
全米のベストビーチに選ばれた、白く輝く砂浜と澄んだ海が美しいフロポエ湾。東端にある大きな潮だまりにはヤドカリやヒトデ、小さな魚などが生息し、一年中シュノーケリングが楽しめます。このビーチにはイルカがよく集まってくるほか、冬にはザトウクジラも見られます。湾は海洋保護区域に指定されているため、イルカに向かって泳ぐなどの行為は禁じられています。ビーチにはトイレ、シャワーのほかBBQ用グリルなども整備されています。
プウぺへ
(スウィートハート・ロック)
フロポエ湾とマネレ湾の間にあり、フォーシーズンズ・リゾート・ラナイ・アット・マネレベイから15分ほどのハイキングコースを辿って着くのが、島のシンボルである場所。若きハワイの戦士が恋人を亡くしたことを嘆き、24mもの高さの岩から身を投げたという悲恋の伝説が残っています。ここから眺めるサンセットは特にロマンティックと有名。
ケアヒアカヴェロ(神々の庭園)
雄大な赤土が広がる大地に巨岩や石の塔、奇形石が並んだ、ケアヒアカヴェロ(神々の楽園)の荒涼とした景観は神秘的で圧巻。ラナイ島とモロカイ島のカフナ(神官)が、どちらが長く火を燃やし続けられるか争ったことでできたと言われています。ケアヒアカヴェロに続くポリフア・ロードは4WDでのみアクセス可能。石を動かしたり重ねたりすることは禁止(カプ)されています。
満点の星空鑑賞
ラナイ島に行ったらぜひ忘れずに行ってほしいのが、あたりが暗くなったら空を見上げること。四方を自然に囲まれ街灯や建物の灯りが少ないラナイ島だから、島一帯が闇に包まれ驚くほどたくさんの星を眺めることができるでしょう。ラナイ島はハワイの中でも最も星空鑑賞にふさわしい島と呼べるかもしれません。
ラナイ島の意外なおはなし
● 地元ハワイの人々の間で有名なラナイのアクティビティといえば、鹿やムフロン(野生のヒツジ)などのハンティングです。「ハンティング禁止」の標識が出ている場所もあります。
● ラナイの道路に沿って植えられているのが、円錐のようなシルエットがきれいなノーフォーク松。これはハワイ産クリスマスツリーの木としても知られています。
● 大手ドラッグストアが健康被害を理由にタバコの販売を止めたことにより、ラナイ島のスーパーやリゾート内でタバコ販売を中止するところが相次いでいます。
ラナイ島にある宿泊先として有名なのが、フォーシーズンズ・リゾーツ・ラナイの2つのホテル。豪華で上質な客室と世界トップクラスのおもてなしが、優美なバケーションを約束してくれます。
フォーシーズンズ・リゾート・ラナイ・アット・マネレベイ
全米ベストビーチとして知られるフロポエ湾に面した、赤い溶岩でできた崖の上に建てられ、その絶景を余すことなく堪能できます。波が砕けるフロポエ湾を眼下に眺めながらプレーを楽しめるゴルフコース「ザ・チャレンジ・アット・マネレ」は、ジャック・ニクラウスが自然の地形と景観を活かしながらデザイン。リゾート内のスパは、オーシャンサイドや庭園内で極上の癒しを体験できます。トロピカルフルーツやハワイ産植物などを原料としたマッサージ剤を使用し、ハワイ伝統のテクニックで心身から至福の時間に浸れることでしょう。
日本語ウェブサイト:
www.fourseasons.com/jp/manelebay/
フォーシーズンズ・リゾート・ラナイ・ザ・ロッジ・アット・コエレ
ラナイ・シティからノーフォーク松が美しく並んだ小道を少し進んだ、緑に囲まれた爽やかな高原に佇むホテル。ザ・ロッジ・アット・コエレではミニゴルフ、ローンボウリング、乗馬などのアクティビティも楽しめます。300本の蘭が栽培されているグリーンハウスでは、テーブル1卓だけを置いてダイニングを楽しむことができます。
日本語ウェブサイト:
www.fourseasons.com/jp/koele/
◇オアフ島から
ラナイ島には島南西部にラナイ空港があります。日本からの直行便はありません。オアフ島ホノルル国際空港からラナイ空港までのフライトを就航しているのはハワイアン航空、アイランドエアー、モクレレ航空(2014年9月現在)。ホノルル国際空港から約30分で到着。フォーシーズンズ・リゾーツ・ラナイのゲストは、ホノルル国際空港コミューターターミナル内にある専用ラウンジを利用可能。
◇マウイ島から
ラナイ空港―マウイ島カフルイ空港間を就航しているのはモクレレ航空のみ(2014年9月現在) 。
ラナイ島マネレ・ベイとマウイ島ラハイナ港を結ぶフェリーは1日5往復、所要時間は約1時間、片道料金は大人$30、子ども$20。
フェリー時刻 | |||||
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マウイ島 ラハイナ発 |
6:45 | 9:15 | 12:45 | 15:15 | 17:45 |
ラナイ島 マネレ・ベイ発 |
8:00 | 10:30 | 14:00 | 16:30 | 18:45 |
◇ハワイ島から
ラナイ空港―コナ空港(モクレレ航空)。
◇モロカイ島から
ラナイ空港―モロカイ空港(モクレレ航空)。
島内には公共の交通機関がないため、レンタカーがおすすめ。舗装されている道路は48kmだけで信号がひとつもありません。制限速度はせいぜい時速20マイル(約時速32km)で、道を横切る人がいたらアロハスピリットで止まるようにしましょう。
フォーシーズンズ・リゾーツ・ラナイでは、空港、フェリー・ターミナル、ラナイ・シティ、2つのリゾート間を結ぶシャトルバスを運行しています。フォーシーズンズ・リゾーツ・ラナイの宿泊ゲストは$47.50(滞在中一律)、ホテル内のレストラン等を利用する方は1日1人$10で利用可能。