今年も無事にThe Change Academy(TCA)が終了しました。
今年は、岩手、宮城、福島、山口、長崎、宮崎から12人の高校生。
そしてオアフから5名の中・高校生が参加してくれました。
さらにこのプログラムの素敵なのが大人が多い。
東京の2つの企業からfacilitatorとして参加の2名。日本から大学生も2名、ハワイも大学生が2名Chaperonesとして参加してくれました。
あと山口からは引率として、2名を引き連れて来てくれました。
大所帯!
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今年のTCAは、カウアイ島の山の上のコケエから始まり、オアフ島のノースショア、ビッグアイランドのキラウェア、最後にまたオアフに戻ってという時間でした。
今年のTCAはまた去年とも違って、でもまた学びの多い時間を一緒に過ごすことができたと思います。
今回の自分的なハイライトって何かなって考える時間があったのですが、今年は何と言っても
「エネルギー」って言葉だったと思います。
ちょっとエピソードをハイライト的にその瞬間たちをご紹介。。。
オアフ島中心部にあるかつてハワイ王族たちの聖地で学びの地でもあったクーカニロコに到着。
TCA参加者たちは、この場所を守るクプナたちが準備してくれたキヘイと呼ばれる衣装を身にまとい、入り口のところまで歩いて行く。
前日にこの場所のことや歴史を教えてもらって、チャントや儀式を学んでいたので、赤茶土の道を歩きだすと、みんなの意識がどんどん高くなっていくのを感じました。
クプナたちが迎えに来てくれたところで少し説明をいただいて、通訳しようと一番前を歩いていた自分が後ろを向いたとき、みんなのものすごい、研ぎ澄まされたとてつもない「エネルギー」がすごい集中していて、なんだか長く細〜い糸のように1本になっているのを感じました。
みんな想いはそれぞれなんだけど、なんかみんなの足がしっかり大地についていて、その思いがなんか一体となったエネルギーで、なんだか怖いくらいもの不思議なすごい力を感じ取れました。
ビッグアイランド滞在の最終日。
みんな次の日のプレゼン準備で夜遅くまでがんばっていて、みんなひと段落して気づけば時間は夜中の2時半。
もう目は半分閉じてて寝ようかなと思った瞬間に、隣でトラベルエージェントの高橋さんが「山火事かも!」と焦って外に出て行きます。
そのとき部屋であと一人だけ起きていた参加者のShoyaも連れて3人で外へ。
ハワイ島の火山のハレマウマウからは夜になると、火口からでる蒸気に火があたって真っ赤に見えることはよくあります。
ただ、このときの蒸気の大きさは今までに見たことがないくらい半端なく大きいし、すごい勢いで上昇していました。
3人でもっと近くの芝生の広場まで足を運ぶと、その大きさと勢いに圧倒されて3人ただ立ち尽くすだけ。
セキュリティの人が通りがかって、もっと近くに行けば「展望スペースがあるよ」と教えてくれたので、フラッシュライトを持って3人でどんどん歩いて行きました。
20分くらいは歩いたのでしょうか。火口が一望できる場所にたどり着いた3人は更に棒立ち状態。蒸気の大きさと勢いに圧倒されて、次々に変わる蒸気が色々なかたちに見せてストーリーを語られているようでした。
しばらくして後ろを振り返れば、こちらは満点の星。これでもかってくらいの流れ星の数。
顔をパンチされるくらいの勢いでした。
気温は低いのでものすごく寒い、でも、それを忘れるくらい、しーんと3人でただただ眺めてました。ずっと見ていても全く飽きませんでした。
ここだけでも自然から飛び出てくる「エネルギー」の話にはなるんだけど、ハイライトはShoyaの言った一言でした。
「ペレとかの話、こういうもの見てしまうと本当なんだなって思いました。」
今回は参加者の中ではShoyaだけが見れたわけだけど、「あ、プログラム作ってて、こういう瞬間があったらいいなって思ってから、続けてるんだな」って思えて、きっとみんなにとって色々な場面で「はっ!」って思う瞬間があって、自分の中で何かページが変わる瞬間ってあるんだろうし、勝手ながらその「はっ!」のエネルギーをまじかで横で感じてしまっちゃったわけでした(本人はそう思ってないかもしれないけど。。。)。
30分くらいいたのかなーと思って時計を見ると4時半。。。
2時間も寒い中ずっと立ってたわけです。(で、起床6時。。。)
話は前後しますが、その前日、友人のロミロミの師匠のおうちにお邪魔させてもらいました。自然の多い素敵なおうちです。
ロミロミの説明を自分がきちんとできるかはわからないけれど、単なるマッサージっていうわけではなくて、体・心・精神みたいなものすべてバランスを持ってヒーリングするというハワイ古来の考え方、やり方。
みんな日本では、受験だ、部活だ、恋だ、なんなんだ〜。。。と、毎日追い込まれているような生活だと思うし、
さらに、ただでさえ忙しいそんななかに、ハワイにきて『「チェンジプロジェクト」やれだと〜。。。』と、だろうからこそ、
きっちり自分をケアすること。自分を大切にすること。自分の中にあるもの・周りにあるものすべてでバランスを取ることを、それにじっくり時間を取ることを忘れて欲しくないなと思い、今回はクムに時間を取ってもらいました。
クムのワークショップでは、自分のエネルギーをコントロールさせる練習をしました。
そして自然、自分のまわりにあるものからエネルギーを受け取る、そして自分からも発する。。。エネルギーのある自然の中にいることはどういうことかを考えさせられました。
自分の持っているエネルギーをどう使うべきかも考えさせられました。
最後に自分の思う気持ちをプロジェクト(投射)するエキササイズをしました。
このプログラムが終わって何かを学んだ自分、3年後になにかで成功している自分、人生のなかで幸せを感じられている自分。
すべては自分のなかでコントロールできるもの。
個人的にはこのワークショップが一番のヒットでした。
大学院に入ってから、「かたちあるもの」から「かたちのないもの」に考ることの集中が大きくなりました。
アメリカでは911も間接的ですが影響を受けてものの考えが本当に変わりました。
ハワイに戻って来て東日本大震災がありました。傷ついてでも立ち上がろうとするパワーだったり、思いを言葉にして伝える努力だったりを学ばせてもらいました。
博士課程では、アイヌの人たちやハワイアン、世界の先住民族の人たちと出会う機会が増え、彼らの想いや願い、のぞみとかがんばりを感じさせてもらいました。
「祈り」とか「願い」とか「想い」って、かたちにして書いたりできないけど、なんでみんなはそこをよく語るんだろうっていつも考えてました。
ハワイにいると、ここの人たちは本当によくハグとか気持ちの交換をすると思います。
なんか今年のTCAのみんなの絆とか、参加者それぞれのストーリーだとか、夢だとか、日常の苦しみだとか悔しさだとかを見たり聞いたり感じたりして、
自分も含め誰だって、完璧じゃなくて、もしかしたらすんごく不器用に中途半端な状態なのかもしれないし、かたちとしてはかっこ悪いものかもだけど、なんか人とか自然とかものが発する「エネルギー」って、そういう状態自体が、なんか存在そのものというか、ちょっと哲学的に聞こえちゃいますが、
なんかその「エネルギー」感じちゃうと、それは「それでいいじゃん〜」って気にさせてくれます。ハグして心許す人からの「エネルギー」を感じちゃうと、なんかその完璧じゃない状態でもなんか満タンにさせてくれる感じがするんです。
“Aloha”の感覚、意味がようやく垣間見れた気がしました。
自分が意識さえちゃんと持てれば悪いかもしれないものも、なんか綺麗なもの、いいもの、素敵じゃんってProject(投射)できるんだなって思うし、
こういう感覚を覚え出すと、よく言われる生きてるものから出てる「オーラ」みたいなものが本当にすんなりきました。
TCAが終わって自分に与えた課題の一つとして、目をつむって、2週間あった出来事とか、思い出せるだけ話した内容とか、みんなの顔の表情とか、目とか、匂いとか、感触とか、その時の気持ちをもう一回思い出してみようってやってみました。
何回かそのまま寝てしまって失敗に終わったんだけど、
目を閉じて思い出すたびに、また新しい発見があったり、「あ、あの時こういう気持ちだったのかな」「この時こう言えばよかったのかな」なんて、同じ経験を2度3度と満喫できた感もありました。
その度に湧き出る「エネルギー」をまた感じれたし、なんだかこの「エネルギー」、すべて自分の意識次第なんですよね。そこらでわんさか出てくるようになって来ました。
ちょっとコントロールができるようになって来た気もしてきました。
昔、中学の頃に「覚せい剤はしてはいけません!」ってビデオみさせられたときに、妄想で手とか目からビーム出してたシーンがあったんだけど、なんかそんな状態になってきました(笑)。
ん、なんか怪しい終わり方になったな。。。ま、いいか。
「来年もがんばるぞ〜」と行きたいところなのですが、まだみんなの、すべての「エネルギー」の余韻にひたらせていただきます。
Me ke aloha!