Hawaii's Year-Round Weather Patterns and Temperatures
ちょうど日本の初夏のように爽やかな気候のハワイ。日本ではハワイが常夏の島であると思われているようですが、年間で気候や気温も少しずつ違います。雨の日が多かったり、風が強くなったり、気温が下がったりする季節もあることをご存じですか? そこでMyハワイ編集部では、気候や気温のデータを使いつつ、皆様の「雨季はいつ?」「どんな服装をしたらいい?」などの素朴な疑問にお答えします!
【目次】
1.ハワイの季節と気候
・気温
・乾季、雨季
・オアフ島で降雨量の多いエリア
2.ハワイの地域による気候の差
・オアフ島
・ネイバーアイランド
3.ハワイの陽射しと日焼け止め
4.ハワイの天気の確認方法!
5.ハワイでの服装
1.ハワイの季節と気候
日本人にとってハワイの気候は「常夏」「通年暑い」という印象が強いようです。確かに1年中太陽が見られ、昼間はTシャツ1枚でも過ごせますが、夏は日本より気温が低いことも珍しくありません。また、早朝頻繁に雨が降るエリアがあることや、ハワイ特有ともいえる貿易風が吹く日が多いことで、気温が高い日でも過ごしやすいのが特徴です。
ハワイでは一般的には、11月~4月が冬、5月~10月が夏と言われています。
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気温
ハワイの気温は年間を通して大きな差はありませんが、11月下旬~3月頃までは雨や北風で夏季より肌寒く感じることが多くなります。オアフ島の気温や降雨量を中心にみていきましょう。
オアフ島の各月平均気温は以下の通りです。
NOAA(国立気象庁の資料参照、2023年3月)
上の気温グラフの気温は1ヵ月の最高気温と最低気温です。ハワイでは平均気温は1年を通して20℃以上ありますが、7月~9月の気温は12月~2月と比べて4℃ほど差があります。
また、1日のうちでも気温は異なります。通常朝と夜は気温が下がり、体感温度がかなり違ってきます。雨や風などの気候要素や、山側か海側かなどによっても気温が上下しますので、ハワイを訪れる際は念のために通年で軽いカーディガンやジャケットなどを持参すると良いでしょう。
乾季、雨季
ハワイは年間を通してカラッと爽やかに晴れた気候というわけではなく、時期により雨季と乾季があります。
ハワイでは雨季とは言えど、他の月より多少雨の日が多くなる程度で、日本の梅雨のように降雨が続くことはまれです。しかし雨の確率は高くなるため、旅行日程を立てるときには注意が必要となり、念のため折りたたみ傘を用意した方が良い月もあります。
ハワイの雨季は冬の間に起こります。国立気象庁によりますと、ハワイで大雨が降る時期は10月から4月までの冬季で、暴風雨に伴うものが多いそうです。一方で夏季は雨が一日降ることはあまりなく、スコールのように一時的に降って晴れることが多いです。
NOCC(国立気象庁)によるオアフ島の年間平均降雨量グラフを見ると、冬季は夏季と比べて雨が多いことがわかります。
オアフ島で降雨量の多いエリア
上のグラフはあくまで平均値で、同じオアフ島内でもカイルアやカネオヘなど東海岸は一般的に降雨量が多く、エバやカポレイ、マカハなど西海岸は乾燥していて日照時間が多く気温も高めと、同じ島内でもエリアによってお天気が違うことがあります。
宿泊する場所や観光に出かける場所により予め天気予報をチェックすることをおすすめします。屋外のアクティビティを予定している場合は、念のため代わりの予定を立てておくといざという時に困りません。
1日の時間帯によっても雨が降りやすいこともあります。マノアなどコオラウ山脈(東オアフ)に近いホノルル山側やカイルアなどオアフ島東海岸では早朝雨が降ることが頻繁にありますが、午前のうちに青空になることが多いようです。また、日中は快晴でも、夕方になり雨が降り始めるパターンも多くみられます。
このような雨のパターンを頭に入れて1日の予定を立てると良いでしょう。これらの時間帯はまた虹を見る絶好の機会でもあります。空に二重に架かる美しいダブルレインボーが見られるかもしれませんので、ぜひ外に出てみてくださいね。
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2.ハワイの地域による気候の差
オアフ島
1年を通じて気候が安定しているとは言えども、ハワイの気候は地域差が大きく、一概にこれと言うことができません。前でも少し触れていますが、オアフ島には西側にワイアナエ山脈、東側にコオラウ山脈がそびえており、これらの山脈が付近の天候を左右しています。
NOAAのデータによりますと、東海岸にあるカイルアの平均気温は24℃で年間平均降雨量は627㎜なのに対して、ホノルル(ワイキキとその周辺エリア)の平均気温は25.2℃と若干高めで、さらに年間平均降雨量は425㎜とカイルアの約3分の2となっています。
また、同じホノルル内でも海側のワイキキと山側のマノアでは降雨量が異なります。
ハワイ大学や「マノアの滝」で有名なマノア地区にはコオラウ山脈がそびえており、山中は熱帯雨林気候で、ワイキキが晴れている時でもマノアでは雨が降っていることもあります。
ネイバーアイランド(隣島)
またハワイ諸島でも気温や気候のパターンは違ってきます。
例えば、ハワイ主要諸島の中で最北端に位置するカウアイ島には世界で1、2を争う降雨量のワイアレアレ山があり、他島よりも平均的な降雨量は多くなりますが、カウアイ島でも南側のポイプ(コロア)や西側のワイメア、ケカハなどでは雨が極端に少なくなります。
またハワイの主要諸島では最南端に位置するハワイ島でも、東海岸のヒロは年間平均降雨量が多いのですが、リゾートホテルが集中する西側のカイルア・コナ、コハラコーストは快晴が多いことで知られています。
星空観測ツアーで人気のハワイ島のマウナケア山頂(標高4,207メートル)では、冬には雪も積もります。マウナケアはハワイ語で「白い山」という意味です。温暖なハワイに雪⁉と思われる方も多いと思いますが、ハワイの気候はこのようにユニークなのです。
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3.ハワイの陽射しと日焼け止め
ハワイ旅行の際、絶対に必要なものの1つに「日焼け止め」があります。日本に比べて年間の日照時間が多いハワイでは陽射しが強くUV指数も高め。
ほんの数十分間外にいるだけで顔や肩などが赤くなることもあります。ビーチだけではなく買い物や観光に出かける際も日焼け止めを塗って行くことをおすすめします。
また、ハワイのビーチにはホテルが宿泊客に貸し出しているパラソル等以外日陰がないことが多いため、ビーチに出かける際は特に日焼けに注意してください。肌だけでなく、UVをブロックするリップクリームやサングラスを使って、唇や目のケアをすることもお忘れなく!
ハワイで使用する日焼け止め
ハワイでは2021年元旦からサンゴ礁に悪影響を及ぼす日焼け止めの販売が禁止となりました。日焼け止めの中に含まれる紫外線吸収剤のオキシベンソンとオクチノキセートが、サンゴ礁の白化現象や弱体化、ひいては死滅に繋がるとして、これら2種の成分が入った日焼け止めはハワイでは購入できません。
上記2種の紫外線吸収剤が含まれている日焼け止めを日本から持ち込み没収されることはありませんが、ハワイの美しい海を守るためにサンゴ礁に優しい日焼け止めを使うことにご協力ください。日本から持参した日焼け止めにこれらが含まれている場合は、ショッピングなどの際に使用することをおすすめします。
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4.ハワイで天気予報をチェック!
ハワイの天気予報や気温はインターネットやアプリで簡単にチェックすることが可能です。ハワイの地元テレビ局のウェブサイトには「Weather(天気予報)」のページがあります。
◎KITV4 abc
https://www.kitv.com/weather
◎Hawaii News Now
http://www.hawaiinewsnow.com/weather/
アプリを入れて簡単にお天気をチェック!
スマートフォンに天気予報アプリを入れれば、滞在している地域の天気予報を常にチェックすることも可能ですよね。
一つ目は編集部員が使用しているもので、上で紹介しているハワイ・ニュース・ナウ(Hawaii News Now)にもお天気情報のアプリ。スマートフォン(アンドロイドやアイフォン)やアイパッドから無料ダウンロードできます。
アメリカでは気温の設定は華氏(F°)になっていますが、このアプリだと摂氏(C°)に切り替えることもできるのでとても便利。また週間予報や天気図のレーダーも付いており、編集部員は自転車に乗るので、このアプリで雲行きの予測を見て、自転車に乗るか、徒歩/バスで行くかを決めることもあります。
以下のリンクからダウンロードしてみてください。
- アイフォンまたはアイパッド使用の場合: hine.ws/iphonewx
- アンドロイド使用の場合: hine.ws/androidwx
二つ目は「1Weather:Widget Forecast Radar」(下の写真で上から4番目)。アンドロイドやIOSでは無料です。
ハワイを含むアメリカでは通常気温が華氏(Fahrenheit)で表示されています。華氏32度が摂氏1℃に相当し、華氏から摂氏への変換するのはC=(F-32)÷1.8という方程式が必要となりますが、下記にハワイでは最も多い気温帯である華氏70~85度の摂氏温度を記載しておきますので、参考にしてください。
華氏(F) 摂氏(C)
70 21.11
71 21.67
72 22.22
73 22.78
74 23.33
75 23.89
76 24.44
77 25
78 25.56
79 26.11
80 26.67
81 27.22
82 27.78
83 28.33
84 28.89
85 29.44
5.ハワイでの服装
ハワイ旅行に行くための荷物をスーツケースに詰める際、「どの服を持って行こう?」と迷う方も多いと思います。ハワイでは一般的に、防寒用の重装備は必要ありません。Tシャツやタンクトップ、ショートパンツなど、日本で夏に着る服を持参すればまず間違いはありません。
ただし冬季はそれだけでは寒いので、ジャケットやカーディガン、パーカー等の持参が必要となります。夏季でも冷房の効いた機内やバス、レストラン内などや、前述した気候の変化や雨、肌寒い日などに対応するため同様に上着持参をおすすめします。サンセットクルーズやルアウなど屋外でのイベントに参加する場合もジャケット類は必須です。
またショートパンツだけではなく、長いパンツやスウェットパンツ、デニムなども持参すると良いでしょう。防寒のためだけではなく、高級レストランでドレスコードがある場合、Tシャツやタンクトップ、男性のショートパンツ等は入店を断られる場合もあります。
しかし、スーツケースに詰められる荷物は限られていますし、行きの荷物はなるべく軽くしておきたいもの。あまり多く洋服を持参せず現地で購入したいという場合、アラモアナセンターやワイキキのインターナショナルマーケットプレイス、ワイケレ・プレミアム・アウトレットなどで購入することも可能です。
ハワイは年間を通して温暖といえども冬服も販売されていますので、ご安心ください。逆に冬物は早くセールになったりすることもあるので要チェックです。
以上、ハワイの天気と気温についてご紹介しましたが、いかがでしょうか? ハワイに着いてから「こんな天気だとは思わなかった!」ということがないよう、訪れる時期の天候パターンを事前にチェックして、準備万端にしておきましょう!
(2023年3月更新)
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